いよいよ残すところあと2日。本当に最期の時が来てしまいました。明後日3月31日をもって、三江線が廃止されます。
行くことを決めてから、今までずっといてもたってもいられなくなっていました。昨年7月には1週間かけて35駅全駅を列車のみで訪問しましたが、どうしても最期が見たくなりました。
明日30日朝、羽田空港から広島へ向かいます。その後三次へ行き、口羽~浜原が延長された昼間の列車に乗りまず浜原へ向かう予定です。明日と明後日の宿泊場所が浜原・粕淵近郊で、営業時間内にまずチェックインをするためです。
そのあとは粕淵周辺に滞在したあと、夜に一度宇都井を見ておこうと思っています。最終運行に向けてまた夜のライトアップがされているのです。明日の浜原行きの最終列車で浜原に戻ってきます。さすがに浜原行きは空いているのでしょうか……。あのあたりの宿というと、粕淵にあるゴールデンユートピアおおちか、潮にある大和荘ぐらいしかないんですよね。どっちも取れなさそうだったので私は別のところに泊まるのですが。
そして最終日31日。浜原からの始発列車で北上します。こちらも空いていると思うのですが、どうでしょう……?予定では川平に行くつもりです。あそこの駅が三江線の中で一番好きなんですよね。その後午前中の便で江津・浜田まで出て、折り返し三江線に戻ってきます。
午後は潮へ。桜の名所です。もう見られないかと思っていたのですが、今年は10日ほどもの早咲きだそうで、なんとか間に合ってくれました。沿線には潮以外にもいくつもの桜の名所がありますが、どこももう賑わっているようです。本当に、最後の最後で桜が咲いてくれたかのようで、嬉しい気持ちになります。
夕方の列車で石見川本へ。三江線の途中駅の中では一番大きな駅です。最終列車のセレモニーが大々的に行われるようです。
そしていよいよ最終列車へ。江津行きは到着時刻が線内で一番遅いということもあって大混雑になると思います。ですが、私は浜原へ。当然浜原行きはその後の接続がないので江津行きに比べると乗る人は少ないと思いますが、浜原でも最後にセレモニーが行われるようです。地元の人々の見送りが見られるでしょう。恐らく、ここで三次から来る2編成とくっつけて最後の回送が行われるのでしょうか。
31日夜は満月です。浜原駅前のライトアップされた桜ともども、素敵な景色に包まれるでしょう。
旅はそれだけでは終わりません。4月1日、もう列車が走らなくなった三江線の姿を少し見てくる予定です。廃止を受け入れきれるかどうかは分かりませんが……。粕淵から、一度石見川本まで出たあと戻って代行バスを乗り継ぎ三次に行きます。
その後は帰路につきますが、三次から芸備線を経て新見から岡山回りで帰ってくるつもりです。あのあたりも本数が非常に少ない区間で、三江線なき後には廃止が危ぶまれている区間でもあります。今、三江線は非常に多く詰めかけていますが、だからこそ、それほど人が多くない時期になくなるかもしれない路線にまた乗っておきたいと思っています。時間が許せば途中の小駅にも降りたいですね。
4月1日は大阪の家で一泊してから、その後東京に戻ってきます。これで本当に旅は終わりです。私にとって、そして見守る誰にとっても本当に最後の三江線の旅になります。
大混雑する列車は本当なら避けたいところですが、それすらも愛おしいと思えるほど。沿線の人にも、使われずとも心の中では愛されてきたことを思い知れました。
廃止のJR三江線 沿線出身のベテラン運転士、万感の思い胸に最後の出発
http://www.sankei.com/west/news/180329/wst1803290061-n1.html
最後の列車を担当される運転士の方へのインタビューが公開されています。江津発の下り最終列車を担当されるとのことですから、私も石見川本から浜原までお世話になることでしょう。
あと2日、それぞれの思いを胸に走り去ってください。
http://trafficinfo.westjr.co.jp/chugoku.html
【三江線】 お知らせ
三江線では、3月31日の最終運行に伴い、多くのお客様にご利用いただいており、駅および車内が混雑し、ご予定の列車にご乗車いただけない等、ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしております。
最終列車の運行終了まで安全確保に努めますとともに、一人でも多くのお客様に思い出深い三江線にしたいと思っております。