海外の旅に興味を持ち始めたきっかけ

初めて海外に行ったのは2012年・・・・・ではなく、本当は小学校4年生のとき、2003年なのですが。

といっても、そのときは家族旅行でハワイに行ったので、自分で行きたいと思って決めていったわけでもないし、ハワイなので鉄道を使うこともなかったんですけどね(行ったのはホノルルのあるオアフ島だけで、ハワイ島には汽車があるらしいんですけど)。ちなみに航空券はANAのマイルで交換した特典航空券だったらしいです。まだ今の塗装になる前のユナイテッド航空の便で行きました。

というわけで、正確には「一人で」初めて海外に行ったのが2012年、高校3年生の卒業する直前ということになります。もうあれから6年も経つんですね……。初めて「大陸に行った」とも言えます。中国や韓国も含めて未だに行ったことないんですよね。ヨーロッパ以外の大陸。

計画を立てていたのはちょうどこんな寒い時期でしたねぇ。どうして高3の2月に行ったのかというと、私は大阪に3つある国立高校の1つに通っていたのですが、私以外は全員大学受験してたんですよ。私はしなかったんですけど。それで、3学期が始まるとちょろっと申し訳程度の定期試験があって、そのあと2月はずっと休み、2月28日に卒業式だけやって終わり、という感じだったんです。要するに2月の受験シーズンに、自分は受験しないからここぞとばかりに長い連休を使ってヨーロッパを足かけ14日ほど旅したのです。しかも2月って寒いじゃないですか。だから旅行には全く向かないオフシーズンで、旅費が安かったんです。

その上今ではもう想像の範囲外ですが、凄まじい円高の時期で、1ユーロが100円を下回るレベル、1ポンド125円、1フラン(スイス)80円という今旅行しなきゃいつ行くの!っていう時期でした。そのときは更にもっと円高になればいいのにと思ってましたけど、上がっちゃいましたね。

さて、それまで海外の鉄道なんて特に興味はもってなかったんですけど、どうして行きたくなったのか。

また高校3年生の話に戻りますけど、うちの学校は2年生まで全員共通の科目で、3年生になって初めて理系と文系を分けたんです。それで、理科と社会の科目も選択になるのですが、そこでやっと念願の地理を選択できたんです(1年生の社会は現代社会、2年生は日本史と世界史で、地理はそもそもありませんでした)。ちなみにほかに選択したのは世界史と化学でした。社会のもう一つを世界史にしたのは、日本は散々旅しまくってた(高3になるころにはJR線90%以上乗ってた)ので、今後は海外に行くかもしれないなぁと思い、ちょっとでも役立てればと思ったからでした。当時は全く勉強しなかったんですけどね。逆に今の方が高校生だった当時より多少は世界史で知ってることが増えたと思います。

で、地理をやるにあたって教科書と共に地図帳を手にすることになるわけです。当然授業でもたびたび使うのですが、最初に「近いうちに海外行きたいなぁ」と思い始めたのはこのときでした。地図帳を眺めてると行きたくなってくるんですね。先生が授業でよく大事な地名を言うのですが、バーゼル(スイス)とマナウス(ブラジル)をよく言っていたのは覚えています。しかもバーゼルは実際行きました。

理由はまだほかにもあります。日本では飲酒は20歳からですよね。「合法的に20歳未満で酒を飲んだら面白いのにな~」と思っていました。なんか変なこと思いついて企画して実際にやっちゃうのはそのときからずっと変わってないんですね。酒が20歳からというのはあくまでも日本での話で、ヨーロッパでは18歳からが一般的なんです。酒の種類と国によっては16歳からというところもあります。ちなみにアメリカでは21歳。4月生まれなので、高校3年生になってすぐに18歳になった私は、ヨーロッパ行って「18歳で酒を飲んだ」を合法的にやりたい!と思っていたのです。

この2つの理由は1学期、夏休みよりも前に思っていたことなんですが、結局夏休みに行くこともなくまぁやっぱり金もかかるし行けないかな~と思って時間は過ぎていきました。そして最後に決定打となった理由が1つ。

私が高3のとき、アニメの「けいおん!」の劇場版が上映されることになったんです。私は実はけいおん!は全然見たことがなく(1話だけ、修学旅行の回で新幹線が登場するというのでわざわざ見たんですが、A席側とE席側が逆でしたね)、別に見に行く理由は特になかったのですが、そのときよく話していた4人で見に行くことにしたんです。ほかの3人はみんな割りとけいおん好きでした。

見に行ったのは12月でした。内容はまさに、卒業旅行として軽音部の5人でイギリスに行くという話で、それはもう感化されてしまいました。特に一番の課題だった旅行費用をどうするかという点ですが、劇中で5人は「親に電話してその場でOKしてもらう」という方法でクリアしていました。ずるい!!!だったら俺もそうしたい!!!!!と思って、祖母に無理を言って計30万ぐらい出してもらいました。

それで、1月頃から計画を立て飛行機などの予約を取り始め、2月3日から足かけ15日間をかけて、フランス、ドイツ、スイス、スペイン、イギリスの5ヶ国を回りました。ちなみに、飛行機はJALで行きましたけど、なんと8万円台。諸税や燃油サーチャージも込みでの値段です。今でもキャンペーン運賃があるときはたまに9万円前後で買えますけど、基本的には最低10万円はしますね。行きは羽田→パリ、帰りはロンドン→成田→関西というオープンジョーでの行程でした。

日本に帰ってきてからは、あとはもう高校卒業というだけでした。高校3年生になって世界史の授業を受けて、ロゼッタストーンの話題が出たのですが、なんでもその先生が大英博物館に見に行ったときは素手で触れる状態だったらしいんですね。その後、その先生の教え子が渡英したときにはもう封がされている状態だったそうですが、私が行ったときもやはり触れませんでした(笑)。日本に帰ってきてから、卒業の前にその先生にイギリスで買ってきた紅茶とともにその話をしてました。周りが受験してるさなかヨーロッパほっつき歩いてるやつなんて私以外にいなかったので、卒業式当日と前日に、お世話になった先生方に紅茶とクッキーを振りまいてました。いろいろやってましたね。

実はこのとき、まだまだヨーロッパの鉄道には詳しくありませんでした。その後ますます海外の鉄道について知るようになり、今に至るのです。今もまだまだですけどね。

日本ですら、最初はJRや国鉄系の話題ばかりに興味を持っていて、私鉄系はさっぱりだったのですが、やり始めると意外とはまっていくものですね(それでもメインはJR系ですけど)。海外も、最初はそこまででもなかったのですが、今では考えずにはいられなくなってしまいました。

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