先日、5月27日~28日かけて、ラジオ大阪「上坂すみれの文化部は夜歩く」番組イベント、「大洗合宿」が行われました。ご参加いただいたみなさま、また開催にあたってのゲスト出演回をお聞きいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
鉄道旅行家を(勝手に)名乗り始めて早一年ほど、なんやかんやありましたが、お客さんを迎えてのお仕事はこれが私にとって初めての機会でした。及ばない部分ばっかりだと思いますが、ついてきてくださり本当に感謝しています。
「大洗行く?」
イベントのお話を聞いたのは今年2月のこと。ヲタカルの西森編集長と打ち合わせに産経新聞社に行ったときのことでした。そのときは「宿泊イベントが決まった」「5月にやる」ということを聞いたくらいで、具体的に私が講師として参加することが決まったわけではありませんでした。
そして、3月18日。番組イベントが大阪であり、私も松原市文化会館で行われた第二部に個人的に参加してきました。リスナーの方向けに発表されたのはこのときが最初だったと思います。私もこのときいろいろ初情報を知りました。「6つの部活動があってその中に『鉄道研究部』がある」ということ、「それぞれの部の講師が番組にゲスト出演する」ということ。公開録音中に初めて聞いて、(あっ、また呼ばれるんだ……)って思ってました。
それで、4月上旬にラジオ大阪でイベントの打ち合わせがあります。このとき、プロデューサーの兼田さんから「鉄道研究部はバスには乗りません!」という話を聞きます。バス6台でと言っていたのでてっきり私はバスでどこかの車両基地でも見学に行ってそのあと大洗に直行するのかと思っていたので度肝を抜かれました。実は最初は違うルートを考えていたのですが、「ほかになんかあるかなぁ?」という話になって、スカイライナーを使う話が持ち上がってきます。以降、兼田さんからは幾度となく「スカイライナーの本気!!」という発言を聞くことになります。
その後決まったルートは実際に旅したルートですので詳しいことは割愛させていただきますが、このとき鉄道研究部のルート一つ一つが「成田闘争」というキーワードで紐づけにされることになります。スカイライナーは車両が過激派によって燃やされましたし、芝山鉄道は補償の一環として建設された路線です。鹿島臨海鉄道や成田線も、当初燃料輸送が行われた路線でした。
この場で私が「これでだいたい全部の部活が繋がりましたね、『闘い』って感じで……」ってふと言ったのですが、それを聞いた兼田さんが「それだ!!」と動き出し、「今日は久々に良い打ち合わせができた!」と満足しその日は終わりました。
4月下旬、ゲスト回(第58夜)の収録があります。2本録りですので、ゲストのもうお一方、吉川和篤さん(軍事研究家)と一緒の収録でした。今思い返してみてもあれはとても濃い現場でした……。
タレントの上坂さん、早瀬さん、マネージャーさん、構成作家の田原さん、音響の児玉さん、ラジオ大阪の兼田さん、産経新聞の西森さん、箱山さん、インプレスの山城さん、ゲスト出演の吉川さん、そして私。以前から「大人たちが本気で面白いものを作ろうとする環境で仕事がしたい!」と漠然と思っていましたが、そこに急に放り込まれたかのようで、ただただ感心していました。あぁ、これがそういう現場なんだなぁ……と。なにせスタッフ陣の中ではタレントさんをも差し置いて私が最年少ですからね。収録のかたわら、合宿に関しての諸々が次々と話され、だんだんと完成形に近づいていきました。
その後もう一度打ち合わせがあり、あとはもう本番。兼田さんからは「レジュメの一つでも作ってよ~」と頼まれ、必死にIndesignと格闘してなんとか形にさせました(記事の最後に掲載します)。出来に関しては……解説は(私が闘争については詳しく知りきっていないこともあって)込み入ったことは省略して、だいぶ平易にしたつもりです。どちらかというと私の個人的な「旅」という視点で書きました(今後もその方向性を重視して売りにしていきたいと思っています)。
思いのほか長くなったので当日のお話は次回に回します。
▲東成田駅側から見た連絡通路。通るのは初めてだった。▲東成田駅の不気味なホーム。列車が到着するときの接近放送もない。
▲反対側のホームは旅客扱いが停止されている。駅名標は成田空港のまま。
合宿の資料はこちらから。
http://download.olivinecity.com/bunkabu_oarai2017.pdf(6.6MB)